３６．永遠のフォウ

「アウドムラが戻ってくるのを待った方が良い。こちらも万全の体制を取ることが出来る。」

「これ以上は、力攻めで落とせる相手ではないぞ。」

「しばらく考えさせて欲しい。」

「どうした？」

「君がちゃんと戦ってくれないのではないかと、心配でな。」

「そう簡単には言えないな、フォウを殺していたら、

君はもっと使えないパイロットになっていたかもしれない。フォウは強化人間だ、

しかし、彼女には、近くにいる人にまで影響を与える力が備わっている・・・。」

「君は、フォウを自分の手元に引き寄せられると思っているだろうが・・・。」

「いや、フォウの意識はもっと矯正されて、人為的に作られている。

薬物と催眠療法でな。」

「カミーユめ・・・。どこへ潜り込んだのだ・・・？」

「・・・！カミーユ・・・。」

「カミーユ！ゼータに乗れ！」

「これは戦争だぞ！カミーユ！」

「こんな所で子供の理由を振り回すな！」

「戦いの中で人を救う方法もあるはずだ！それを探せ！」

「行くぞ！」

「宇宙に逃げる・・・？ジャミトフか・・・！」

「うおっ！」

「なんだ・・・？フォウという強化人間のプレッシャーか・・・。」

「逃がさん！ジャミトフ！」

「みすみす逃がすとは・・・。」

「はっ！？」

「見ろ！アムロ！」

「同じか・・・。」

「わかった。」

「各モビルスーツは順次アウドムラに移動、こちらもすぐ行く。」

「カミーユ、ここは危険だ。撤退するぞ！」

「カミーユ、可哀想だが、君はまだ死ねない体だ。」

「カミーユ、乗れ！」

「・・・戦士は、生きている限り戦わねばならんのだ・・・！」

「アムロ大尉、行くぞ！」

「・・・そうだな、カミーユ・・・。」