15.カツの出撃
「手が空いてたら手伝ってもらえないか?」
「カミーユ、カツを頼む。」
「彼は、モビルスーツの操縦が出来るんだ。」
「これだけのドダイ改があれば、いざと言う時は助かるが・・・。来るかな・・・?」
「カイ君からの情報はヒッコリーで手に入るのか?」
「肉親は、身内の能力を過小評価する癖があるというが・・・。本当だな。」
「カイ君は卑しくもかつてのホワイトベースにいたクルーだ。
私は信じるな・・・。彼はきっと我々の期待にこたえてくれる。」
「さすがだな・・・。輸送機と言う機動性のないものをモビルスーツにぶつけるとは。」
「君を笑いに来た・・・。」
「そう言えば君の気が済むのだろう?」
「しかし、同情が欲しいわけでもないのだろう?ならば、カツ君の期待にも答えるアムロ・レイであって欲しい。
それが私に言える最大の言葉だ。」
「ララァの魂は地球権に漂っている。火星の向こうにはいないと思ったから・・・。」
「自分の殻の中に閉じこもっているのは、地球連邦政府に、いや、ティターンズに手を貸すことになる。」
「籠の中の鳥は、観賞される道具でしかないと、覚えておいてくれ・・・。」
「何故向こうに行かないんだ?」
「サンフランシスコか・・・。」
「敵の数は?」
「カミーユ?」
「誰だ!?」
「ハッチを開けろ。」
「カミーユ君、リックディアスで出られるか?」
「逃げる?」
「MkUのカツ君を!」
「ドダイを使うのか?」
「カツ君は?」
「誤解の生んだ想念が放出されたと思いたいが・・・・。気にするな。」
(どうしたのだアムロ君・・・?こうして若者たちも戦っている。
あの時の血の騒ぎは無くなったのか・・・?)