35.キリマンジャロの嵐
「二人を降ろさせたくないのなら、また行方不明にしておかないとな、
ラビアンローズの係が出港前に来ると言っていた。」
「カラバとの共同作戦だ、地球の作戦に時間を合わせる以外にはない。」
「楽かな・・・。」
「これがアーガマの侵入コースだ。」
「カラバのキリマンジャロ攻撃に、アーガマは周回コース上から援護をする、
場合によってはモビルスーツ隊は、いつでも増やすようにしておくが、
モビルスーツ隊は出動しない予定だ。」
「聞いていなかったのか?」
「主旨は説明をした。」
「君が腹を立てているのも解るが、カラバもモビルスーツ隊を出す。
アーガマはキリマンジャロの目を宇宙に向けさせる・・・、カミーユ君!」
「すまない。各員、モビルスーツデッキで待機だ。」
「百式、出る!各モビルスーツ隊、遅れるな。」
「カミーユ!」
「ライフルを取れ!」
「うおっ!」
「ええぃ!打ち所が悪いとこんなものか・・・!」
「意外と、早いものだな・・・!」
「おお!」
「了解。」
「カミーユ・・・、よくやる・・・。」
「カラバめ・・・、かなりの戦力を出している・・・。」
「それにしてもキリマンジャロはまだ落ちないのか?」
「離れるぞ、このままでは危険だ。」
「ボディがへこんだ位のものだ、キリマンジャロの山頂の様子を見る。」
「味方のミサイルにやられたいのか?」
「山の形が・・・。」
「おう。」
「この水・・・。」
「凍っていないな・・・。」
「キリマンジャロの基地の水源かもしれない。」
「カミーユ、潜ってみるか?」
「何だ?こ、これは!」
「サイコガンダム・・・?」
「カミーユ。」
「奥に給水路がある様だ、見てくる。後を頼む。」
「何故ついて来た?これで二人が捕まったら、モビルスーツ2機はティターンズ
の物になる。」
「文句は言えないな、おかげでここまで来れたんだ。」
「どうした?カミーユ。」
「いや・・・?」
「この強烈な波動は・・・!まるで・・・。」
「カミーユ、これ以上行くと危険だ!」
「体験がある。」
「カミーユ!」
「消えた・・・?」
「今までこの方向から波動が・・・。」
「ん?」
「ジャミトフ・・・!」
「ジャミトフめ・・・!」
「ジャミトフ!」
「不運だったな!」
「カミーユ!」
「やめろ!聞こえていない。」
「カミーユ、どけ!」
「ええぃ・・・、彼女に近づいてはならんのだ!強化人間だと言うのはわかっているだろう!」
「その女に取り憑かれるぞ!」
「お前・・・。」
「だめだ!」
「排水口を探せ!脱出する!」
「さがれ!カミーユ!」
「アムロ!」
「カミーユなら良いのか?」
「あのフォウと言う娘の事か?」