16.白い闇を抜けて

「ベルトーチカさん、ハヤト艦長が呼んでいる。」

「何故だ?」

「すまん、がMkUはカミーユが慣れているので置いては行けない。」

「エゥーゴで開発したものだ。あれこそ置いて行けない。」

「カラバでは運用が無理だ。」

「エゥーゴとティターンズの決着は宇宙で着ける事になる。君も・・・・。」

「君も宇宙に来れば良い。」

「ララァに会うのが怖いのだろう?」

「死んだものに会えるわけがないと思いながら、何処かで信じている。

だから怖くなる。」

「生きている間に生きている人間のすることがある・・・。

それを行うことが死んだ者への手向けだ。」

「カツ君。また無断で出撃する算段か?」

「カミーユ、クレーンを下ろして。」

「君のお父様から許可を頂いたよ」

「その代わり、搾るぞ。」

「ティターンズに抵抗する仕事を、放り出す訳には行かないだろう?」

「それに、君のお母様や弟さんの事もある・・・。」

「ヒッコリーに接触する。」

「アムロ・・・。」

「私のモビルスーツに乗って降下するか?」

「ん?いいだろう。」

「父親代わりの経験も良いと思っている、胸がときめく。」

「はっはっは・・・。」

「まかせる、アムロのリックディアスが迷ったようだ。」

「妙だな、アムロ・・・。」

「ん?」

「クワトロ・バジーナです。厄介をかけます。」

「リックディアスも収容したいのだが・・・。シャトルの状況はどうだ?」

「アーガマから?」

「まだ時間では無いのだろう?」

「ジョイントを外してくれ。」

「アムロ!カミーユはスードリにつかまったのか?」

「シャトルがやられたら、何にもならん!!」

「カミーユも回収出来ずに・・・。ん?」

「カツ君・・・。」

「わかった・・・。守りはカミーユとアムロ君に任せよう。」

「アウドムラは攻撃を受けているのか?」

「古いロケットのGはきついぞ。」

「拳銃は安全弁を外さんと撃てない。」

「あとは天に運を任せる、銃は大切にするのだな。」

「怖くないか?」

「私は怖い・・・。動いている方が怖くなくて良い・・・。」

「ああ・・・。しかし・・・、君と同じで必ず戻ってくる。」